2018年10月21日日曜日

山麓散歩・渋沢丘陵から新松田へ


(コース概要)

 「小田急・渋沢駅」から「旧矢倉沢往還」をたどり西へ。市街地をぬけ、「千村配水場」前で往還と分かれると、南側に東西に連なる渋沢丘陵の西端・標高303mの「頭高山(ずっこうやま)」を目指し南下する。

 「泉蔵寺」から「白山神社」を経由して頭高山に登り、さらに尾根筋伝いに「かりがねの松」、「畑の展望台」を過ぎた所で峠を越え南へ、その名も「峠」と云う集落へと下る。

 さらに、「県道・篠窪バイパス」を経由して「篠窪(大井町)」集落にある「地福禅寺」、「三島社・シイの木」、「富士見塚」へと下り、「神山神社」から県道に出ると「籠場橋(川音川)」を渡り、「小田急線・新松田駅」/「JR・松田駅」に至るコース。

 春には「泉蔵寺」のチューリップや「頭高山」周辺の八重桜が見頃となり、また「三島社」から「富士見塚」、「神山神社」辺りまでは、江戸時代以前からの「矢倉沢往還道」と伝わる古道(かながわの古道50選)を歩くことも出来る約12km、約3時間40分ほどの散歩みち。



(コース)
1.小田急・「渋沢」駅 →(70分/3.3㎞)頭高山休憩所
 ・ 小田急・「渋沢」駅 → (矢倉沢往還) → 二ツ塚 → 出羽三山供養塔 → 旧矢倉沢往還・分岐(千村配水場前) → 泉蔵寺 → 白山神社 → 頭高山入口(十字路) → 林道分岐 → 頭高山休憩所

2.頭高山休憩所 →(75分/5.0㎞)地福禅寺(篠窪自治会館)
 ・ 頭高山休憩所 → △頭高山山頂 → 頭高山休憩所 → 林道分岐 → 頭高山入口(丁字路)→ かりがねの松 → 畑の展望台 → 峠バス停 → 篠窪バイパス橋 → 地福禅寺(篠窪自治会館)

3.地福禅寺(篠窪自治会館) →(15分/0.7㎞)富士見塚
 ・ 地福禅寺(篠窪自治会館) → 三嶋社(シイの木)→ 富士見塚

4.富士見塚 →(60分/3.0㎞)小田急・「新松田」駅/JR「松田」駅
 ・ 富士見塚 → (矢倉沢往還跡/古道50選) → 神山神社  →  籠場橋(川音川)→ 小田急・「新松田」駅/JR「松田」駅

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(所要時間)
・約3時間40分/歩行距離:約12.0km (時間/距離ともに参考程度とする)

(備 考)
・記 録:2018年 10月21日
・アクセス:小田急線・「渋沢」駅
      小田急線・「新松田」駅 / JR御殿場線・「松田」駅

(動 画)


●YouTube : 山麓散歩・渋沢丘陵から新松田へ(https://youtu.be/sdQO4wkcl5I


(山麓散歩・渋沢丘陵から新松田へ)






山麓散歩・渋沢丘陵から新松田へ/独案内(2018/10/21)

1.起点・小田急「渋沢」駅から頭高山休憩所へ


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■ 小田急・渋沢駅南口から旧矢倉沢往還・分岐(千村配水場前)へ
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▶ 小田急「渋沢」駅を起点とし、駅改札を出て左へ進み、階段を下りると南口の駅前ロータリーに出る。
 ロータリーから南へ、広い直線道路を約80mほど歩いたところで矢倉沢往還にぶつかる。合流点のコンビニの角を右に曲がると、ここから矢倉沢往還を西へと進む。

● 小田急「渋沢」駅南口

小田急「渋沢」駅南口
















駅前・直線道路
















合流点のコンビニの角を右折

















● 矢倉沢往還(やぐらさわおうかん)

 「矢倉沢往還」は、江戸城・赤坂御門(赤坂見附)から青山通りを西へ、三軒茶屋、二子の渡しで多摩川を渡り、相模国・二子溝口宿(川崎市)、荏田宿(横浜市)、長津田宿(横浜市)、下鶴間宿(大和市)、国分宿(海老名市)、厚木の渡し(相模川)、厚木宿(厚木市)、伊勢原宿(伊勢原市)、曽屋宿(秦野市)、千村宿(秦野市)、松田惣領宿(松田町)、関本宿(南足柄市)、矢倉沢宿(南足柄市)などを通り、足柄峠を経て駿河国・沼津宿で東海道に合流した。
 
 平安・鎌倉時代には、京(畿内)と東国を結ぶ主街道(古東海道)として機能していたが、江戸時代になり新たに東海道が整備されると、東海道の脇往還として整備され、箱根越えの東側に立つ矢倉岳の麓に矢倉沢の関所が設けられたことから「矢倉沢往還」と呼ばれた。

 江戸時代中期になり、相模国・大山にある「雨降山・大山寺(大山阿夫利神社)」に参詣する「大山講」が盛んになると、江戸からの参拝道として多くの人々に利用され、「大山街道」、「大山道(青山通り・大山道)」などと呼ばれた。

 また、駿河国方面からの参拝者や「富士信仰」の参拝者が利用したことから、「ふじ道」、「足柄道」などとも呼ばれた。

 現在でもその機能は「国道246号」に受け継がれ、さらに「東名高速道路」が走るなど、今も東西交通の要所として利用されている。

矢倉沢往還を西へ
















「曲松一丁目交差点」を直進

















▶ 「曲松一丁目交差点」を直進し、緩やかな坂道を上って行くと街道右側に「二っ塚(ふたんづか)」が見えてくる。

● 「二っ塚(ふたんづか)」

 桜の木の下には、「庚申塔」、「地神塔」のほか、「富士浅間大神碑」、「富士講塔・三十三度」などの石碑が保存されていて、「地神塔」には、「文化14年」(1817年)・「右 大山 十日市場 道」・「左 ふじ さい志やうし みち」と刻まれ、道標を兼ねていた。

 尚、「十日市場」は、曽屋宿(現秦野市)の中心であった十日市場(「本町四っ角・交差点」から曽屋通り付近)、「さい志やうし」とは、大雄山最乗寺(南足柄市)のことか。

「二っ塚」
















「二っ塚」
















「二っ塚」の石塔(右・庚申塔/左・地神塔)

















▶ 「二っ塚」を少し歩いた街道右側の民家の前に、「出羽三山供養塔」と刻まれた石塔が建っている。
 「萩山」バス停を過ぎ、S字交差点を直進し、道端も徐々に狭くなり緩やかな坂道を上る辺りが、旧矢倉沢往還の「千村宿」であろう。

● 「出羽三山供養塔」

 出羽三山とは、出羽国(現山形県)にある修験道の霊山・月山/湯殿山/羽黒山を指し、正面には「湯殿山 羽黒山 月山供養」の文字が刻まれている。村民の何れかの者が、遠く出羽三山に巡拝した記念に造立したものか。

 供養塔は、その多くが「遥拝塔」の役割もなし、遠く出羽の地まで巡拝に行く事が出来ない人々は、この石塔にお参りすることにより、月山、湯殿山、羽黒山の三山にお参りしたことになるともされていて、「五穀豊穣」、あるいは「道中の安全」を祈願して通り過ぎる農民や旅人もいたことだろう。

「出羽三山供養塔」
















「萩山」バス停・S字交差点を直進

















● 「旧千村宿」

 「千村宿」は、東の曽屋村(現秦野市)から西の松田惣領(現松田町)に至るほぼ中間に位置し、人夫や荷運びの馬を取次ぐ継ぎ立場が設けられ、茶屋や芝居小屋、饅頭などを売る店もあり、それなりの賑わいを見せていたようである。

 現在は、静かな住宅地を通り抜ける道沿いに、往時の賑わいを偲ばせる物は見当たらないようだ。

旧千村宿付近(宿場の面影はない)

















▶ 坂道を登り切り、台地に出ると農業用のビニールハウスが並ぶ畑地の角に「頭高山入口」の道しるべがあり、「頭高山」へはその前の旧矢倉沢往還・分岐(千村配水場前)の十字路を左折する。
 尚、旧矢倉沢往還は、分岐を直進し、畑地を抜けると沓掛、川音川方面へと下って行く。(民家は途切れ、雑木林の中の小道へと続く)

● 「旧矢倉沢往還・分岐」(千村配水場前)

「旧矢倉沢往還・分岐」(千村配水場前)を左折する
















「旧矢倉沢往還・分岐」
















頭高山ハイキングコース・道標


















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■ 「旧矢倉沢往還・分岐」(千村配水場前)から「頭高山入口」(十字路)へ
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▶ 頭高山へは、旧矢倉沢往還・分岐で左折し、「千村配水場」前を過ぎると千村の高台から室川の小さな谷戸に下って行く。
 谷戸に下った所で丁字路にぶつかると左折し、泉蔵寺へ向かう。

「旧矢倉沢往還・分岐」(千村配水場前)を左折する
















千村の高台を下る
















高台を下った所で丁字路を左へ
















丁字路道標・頭高山方面へ
















丁字路を左折し、坂道を上ると泉蔵寺である

















 ● 泉蔵寺(せんぞうじ)

 「萬年山 泉蔵寺」と号する曹洞宗(禅宗)のお寺で、500年以上の歴史をもち、春には境内に咲くチューリップの寺として「東国花の寺 百ヶ寺」にも選ばれている。

泉蔵寺・入口
















泉蔵寺・本堂
















泉蔵寺・春のチューリップ

















▶ 頭高山へは泉蔵寺前の坂道を下り、途中で右折すると再び坂道を登って行く。
道は、老人ホーム前を曲がると徐々に傾斜を増し、民家が途切れる辺り右側の林の中に「白山神社」の鳥居が見える。

泉蔵寺前の坂道を下る途中で右折する
















泉蔵寺坂下の道標・頭高山方面へ
















泉蔵寺前の坂道を下る途中で右折、頭高山へ
















民家が途切れる右先の林の中に白山神社がある

















● 白山神社(はくさんじんじゃ)

 千村の鎮守で、鳥居近くに立つ杉は、高さ46m、幹回り5m、樹齢600年程の巨木で、市の天然記念物の指定を受け、「かながわの名木100選」にも選ばれている。

白山神社・鳥居
















白山神社・参道
















白山神社

















▶ 白山神社前を過ぎると、急坂の途中に「頭高山入口(十字路)」がある。近くの道標には「頭高山1.3km 17分」と記されている。

「頭高山入口(十字路)」
















「頭高山入口(十字路)」を右折する
















「頭高山入口(十字路)」・道標

















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■ 「頭高山入口(十字路)」から「頭高山休憩所」へ
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▶ 「頭高山入口(十字路)」で右折すると、頭高山への林道(一般車両通行禁止)に入る。

「頭高山入口(十字路)」で右折し、林道に入る
















頭高山への林道

















▶ 山腹を廻りこむようにして尾根筋の道に出ると、分岐で渋沢丘陵からの道に合流する。 雑木林の中を進む道の木立の切れ間からは、北側に丹沢山塊の山並みを望むことが出来た。

尾根道分岐で渋沢丘陵からの道に合流する
















尾根道分岐・道標
















尾根道分岐
















尾根道
















丹沢山塊の山並み

















▶ 尾根道から「頭高山休憩所」横を一旦通り過ぎると、道は山頂直下で二又に分かれるが、どちらも山頂へと通じていて、左回りの方が山頂への近道である。
 左の道を行くと秋葉神社の小さな祠がある鳥居をくぐり、頭高山山頂の休憩舎に到着する。

尾根道の左に「頭高山休憩所」がある
















「頭高山休憩所」・道標
















「頭高山休憩所」横を通過し、頭高山山頂へ
















山頂直下のまわり道を左へ(近道)
















山頂直下分岐・道標
















山頂直下のまわり道
















山頂直下・道標
















山頂直下のまわり道
















山頂の秋葉神社

















● 頭高山(ずっこうやま)

 頭高山は、渋沢丘陵の西端にある約303m程の小高い山。山頂に秋葉神社の祠(ほこら)があることから、江戸時代末期の頃まで、秋葉山と呼ばれていたが、後世になり頭高山と呼ばれるようになったと言う。

 木立に囲まれた山頂からは、南に松田町の市街地を望むことが出来るが、木々が葉を落した冬場の方が展望はよい。

頭高山山頂・休憩舎

















▶ 頭高山山頂から再び「頭高山休憩所」へと下る。

山頂直下のまわり道を戻る

















● 「頭高山休憩所」(トイレあり)

 頭高山山頂直下の入口に休憩所がある。この辺りは、春には八重桜の花を見ることができる。

「頭高山休憩所」
















「頭高山休憩所」
















「頭高山休憩所」
















春・「頭高山休憩所」の八重桜
















春・「頭高山休憩所」の八重桜


















2.頭高山休憩所から地福禅寺(篠窪自治会館)へ


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■ 「頭高山休憩所」から「頭高山入口(丁字路)」へ
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▶ 「頭高山休憩所」から尾根道分岐まで尾根道を戻ると、渋沢丘陵方面へ直進し、「頭高山入口(丁字路)」に下る。


尾根道
















尾根道分岐を渋沢丘陵方面へ
















尾根道分岐・道標
















尾根道
















「頭高山入口(丁字路)」で車道に出る
















「頭高山入口(丁字路)」・道標

















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■ 「頭高山入口(丁字路)」から「畑の展望台」へ
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▶ 「頭高山入口(丁字路)」の車道に出た所で右折し、坂道を登って行くと、左側の雑木林の中に「かりがねの松」・雁音神社(かりがねじんじゃ)への小道がある。

「頭高山入口(丁字路)」を右折し、坂道を上って行く
















車道左側の雑木林の小道に入る

















● 「かりがねの松」/ 雁音神社(かりがねじんじゃ)

 伝説によると、千村が大山詣でなどの参拝で賑わっていた頃、京から「かりがね」という美しい姫が旅の途中「ちむらわかされ」という三差路(さんさろ)で、急に胸を抱えて倒れてしまいました。 村人の手厚い看護にもかかわらず、姫は帰らぬ人となりました。

 村人たちは、そこに姫を葬り、1本の松を植えました。松はやがて大きく美しく育ち、いつの頃からか「かりがねの松」と呼ぶようになったという。

 その後、「かりがねの松」がどうなったかは不明だが、今でも雁音神社(かりがねじんじゃ)と呼ばれる小さな祠が祀られている。

「かりがねの松」/ 雁音神社(かりがねじんじゃ)
















「かりがねの松」/ 雁音神社(かりがねじんじゃ)

















▶ 「かりがねの松」から再び車道に出ると、坂道を登って行く。
 坂を登り切ったところで丁字路を左折し、さらに下って行くと北側の視界が開け、「畑の展望台」と呼ばれる畑地の向こう側に、大山から連なる表丹沢の山々が見えて来る。

再び車道に出ると坂道を上って行く
















車道
















二叉路を左折し、「畑の展望台」方面へ
















二叉路・道標
















「畑の展望台」
















「畑の展望台」から大山・丹沢山塊を望む

















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■ 「畑の展望台」から「峠」バス停へ
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▶ 「畑の展望台」を過ぎた所で丁字路を右折し、「峠」集落へ下って行く。

「畑の展望台」から丁字路を右折し、「峠」集落へ
















丁字路を右折し、「峠」集落へ坂道を下る
















「峠」分岐(丁字路)・道標
















峠道の下り
















峠道

















▶ 県道708号・秦野大井線の「峠隧道」(トンネル)を抜けた先にある陸橋を渡り、坂道を下って行くと旧県道に出る。
 
県道・陸橋
















県道708号・新道(峠隧道)上の陸橋を渡る
















峠道を「峠」集落へと下る
















旧県道に合流した所で右折し、「峠」集落へ

















▶ 旧県道(708号)の合流点に立つハイキングコースの道標は、左へ新道経由のルートを示しているが、「峠」集落へは右へ旧県道を下って行く。

旧県道に出た所に立つ道標とは反対に右へ下って行く
















旧県道・合流点(道標は新道経由のルートを示す)

















▶ 県道を少し下った所に「峠」バス停がある。 路線バスの終点で、Uターンしたバスが「渋沢駅」へ峠越えの坂道を登って行った後には、再び集落に平日の昼間の静けさが戻った。

 集落の名は、県道708号「峠隧道(トンネル)」の上にある「渋沢峠」に由来するものであろうか。

「峠」バス停

















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■ 「峠」バス停から県道「篠窪バイパス」・分岐へ
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▶ 「峠」バス停から集落の中を通る旧県道を下って行くと、程なく右に新道(県道バイパス)に通じる二叉路に出る。 「松田 篠窪 →」の標識に従い右折すると、旧県道の坂道を上って行く。

「峠」集落の中を通る旧県道
















旧県道を右折し、「松田 篠窪」方面へ
















旧県道を右折し、「松田 篠窪」方面へ坂道を上って行く
















旧県道から「篠窪」方面へ、新道(県道バイパス)に向かう
















「峠」集落・旧県道から「松田 篠窪」方面へ

















▶ 坂道を廻りこむように上って行くと、新道(県道バイパス)に合流する。 新道を横断するようにして歩道を左へ向かう。
 
「峠」集落から新道(県道バイパス)へ合流する
















「峠」集落から新道(県道バイパス)へ合流する

















▶ 県道708号の分岐点を通り過ぎ直進すると、新道(県道バイパス)「篠窪バイパス橋(篠窪橋)」がある。 橋上からは右側眼下に「篠窪」集落を見下ろすことが出来る。
 橋を渡ると右に車道が分岐、右折し「篠窪」集落へと下って行く。
 
県道708号・県道分岐を直進
















県道708号・篠窪バイパス橋(篠窪橋)
















篠窪バイパス橋(篠窪橋)から眼下に「篠窪」集落が
















県道708号(篠窪バイパス)・分岐を右折し、「篠窪」集落へ
















県道708号(篠窪バイパス)・分岐を右折し、「篠窪」集落へ下る

















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■ 県道708号(篠窪バイパス)・分岐から「地福禅寺」(篠窪自治会館)へ
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▶ 県道708号(篠窪バイパス)・分岐から、「篠窪(しのくぼ)」集落内に入り町道を下って行くと、「富士見塚ハイキングコース」の分岐で「富士見塚」方面へと左折する。

「篠窪(しのくぼ)」集落に入る
















「富士見ウォーキングコース」の標識
















「篠窪」集落内・町道
















「富士見塚ハイキングコース」を左折し、富士見塚へ
















篠窪バイパス橋(篠窪橋)を望む

















▶ 次の二又路を左へ向かい、県道708号の丁字路に合流すると再び「富士見塚」方面へ左折すると、「篠窪」バス停奥に「地福禅寺」の山門が見えてきます。

二又路を左へ
















「富士見塚ハイキングコース」を富士見塚へ
















県道分岐・丁字路を左へ
















県道分岐・道標を左折、「富士見塚」方面へ
















県道・分岐
















県道・篠窪バス停まえ

















● 「地福禅寺」

 「寶珠山 地福禅寺」と言う鎌倉の臨済宗・建長寺派の寺で、鎌倉時代の貞和3年(1347年)、篠窪を所領としていた二階堂政貞の開山と言う。
 山門の石段を上ると、左右に狛犬が参拝者に正対するように置かれている。

「地福禅寺」・黒門
















「地福禅寺」・山門
















「地福禅寺」・狛犬
















「地福禅寺」・本堂

















● 「篠窪自治会館」(トイレあり)

 「地福禅寺」の隣に「篠窪自治会館」があり、前庭の木陰にベンチが置いてあり、一休みしてから次の「三島神社」へ向かう。

「篠窪自治会館」


















3.地福禅寺(篠窪自治会館)から富士見塚へ


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■ 「地福禅寺」(篠窪自治会館)から「富士見塚」へ
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▶ 「地福禅寺」から「篠窪自治会館」前の県道708号を進むと、前方に三島神社の森が見えて来る。 神社手前の林の中に「旧矢倉沢往還道」跡(農道)が残されていて、次の「富士見塚」へと続いている。

三島神社の森
















県道右側に鎮守の森
















右の林の中へ続く「旧矢倉沢往還跡」
















旧矢倉沢往還・案内板

















● 「三島神社」と椎木の森

 祭神として、事代主命(ことしろぬしのみこと)・ 誉田別命(ほむだわけのみこと)・大山祇命(おおやまつみのみこと)・武内宿禰命(たけしうちのすくねのみこと)を祀り、古くは「旧篠窪村」の総鎮守として根渡の神一社が祀られていたが、後に上大井の三島神社と神山にあった八幡社の三社を合祀したとされている。

 江戸時代の「新編相模国風土記稿」には、『当村(篠窪)及神山村の鎮守にして両村の持なり。根渡は祭神詳ならず。或は工匠の神にて思兼命を祭れりとも云う。古は祀る所根渡一座にて、三島は初め上大井村の同社を模して村内に勧請し、別社たりしと云う。八幡は初め高山村(神山村?)にありしと云う。おのづから根渡の神は沈淪し元禄14年12月、合祀せし後は三島、八幡の二神号のみを記せり』と記されている。

 三島神社の森は、古くから鎮守の森として伐採が禁じられてきたために、椎の木の自然林が残され、「かながわの美林50選」にも指定されている。
 また、神社の鳥居横にあるシイの巨木は、樹齢500年とも言われ「かながわの名木100選」にも指定されていて、斜めに張り出した枝が県道を覆い、鉄骨の支柱に支えられる様にして立っている。

三島神社・鳥居前
















三島神社・参道
















三島神社
















三島神社まえ・椎木の古木

















▶ 三島神社前を過ぎた所で県道と分かれ右折し、道標に従い富士見塚(篠窪峠)へと緩やかな坂道を上って行く。 

旧矢倉沢往還・分岐
















旧矢倉沢往還・道標(富士見塚0.5km)
















峠道(旧矢倉沢往還)

















▶ 峠道を約500mほど上った所で峠(篠窪峠)の十字路に出る。 本道を離れ右へ約100mほど、駐車場を過ぎた所に「富士見塚」がある。

峠(篠窪峠)の十字路を右折する
















篠窪峠(十字路)・道標
















篠窪峠の十字路を右へ約100m

















「富士見塚」・道標

















● 「富士見塚」(トイレあり)

 「富士見塚」は、海抜250mほどの丘陵(峠)で、富士浅間神社の分神の「富士山大神」の石碑があり、その横にある「富士見塚の由来」と記された説明板によると、鎌倉期の矢倉沢往還の一里塚であったと思われ、源頼朝が富士の裾野で巻狩りを催した際には、その行き帰りにこの地で馬を止め、富士の素晴らしい眺めを観賞したと伝えられ、「富士見塚」と呼ばれるようになったと言われている。

 現在、「富士見塚」からさらに30mほど車道を上ったところに展望広場が設けられていて、足柄平野から相模湾、箱根連山が見渡せ、さらにその奥に富士の高嶺を望むことが出来る。

「富士見塚」・富士山大神の石碑と説明板
















「富士見塚」・展望広場
















「富士見塚」・展望広場からの富士遠望


















4.富士見塚から小田急「新松田」駅へ


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■ 「富士見塚」から「神山神社(こうやまじんじゃ)」へ
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▶ 「富士見塚の由来」説明板まえの小道が旧矢倉沢往還跡で、向い側に「かながわの古道50選・矢倉沢往還の篠窪付近」の標柱が建っている。

 道は、未舗装の小道で、林の中を神山へと下って行く。

矢倉沢往還跡(古道50選)標識・未舗装の小道
















矢倉沢往還跡(古道50選)・未舗装の小道を下る
















矢倉沢往還跡(古道50選)・未舗装の小道

















▶ 程なく道は、カーブミラーの辺りで車道へと出る。

車道のカーブミラーに出た所で右へ下る
















カーブミラー左の未舗装の草生した小道が往還跡
















カーブミラーにハイキングコース(往還道)の標識

















▶ 車道をすこし下り、道標のある丁字路に合流した所で「松田駅」方面へ右折し、さらに下って行く。

丁字路に出た所を右折し、松田駅方面へ下る
















丁字路の道標(神山1.0km/松田駅2.1km)
















丁字路から車道を少し下ると・・・・

















▶ 丁字路から車道の坂道を少し下った所で、右へみかん畑の中の農道のような小道(未舗装)に入る。 みかん畑の正面に富士の嶺を見ることが出来る。

坂道の途中で右の農道(未舗装)に入る
















農道(未舗装)入口・道標(神山神社0.4km)
















農道(未舗装)入口・右へ
















農道(未舗装)・みかん畑の道
















みかん畑の道より富士山を望む

















▶ みかん畑の小道を過ぎ、松田町の上水道「神山配水池」まえを下って行くと、道は住宅地へと入って行く。 所々にあるハイキングコースの標識に注意しながら住宅地を下って行くと、県道77号に出る手前に「神山神社」がある。

みかん畑から「上水道神山配水池」前を通り過ぎると・・・・
















農道から住宅地の道へと変わる
















民家に出た所で左へ下って行く
















住宅地の小道
















丁字路を右へ下って行く
















所々にあるハイキングコースの標識に注意
















丁字路を右へ下って行く
















住宅地の中の坂道を下り県道へ出る
















県道手前に「神山神社」入口
















「神山神社」・参道
















「神山神社」

















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■ 「神山神社」から「小田急・新松田駅」/「JR・松田駅」へ
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▶ 「神山神社」から県道77号に出て右に下って行くと、県道710号が右から合流してくる交差点を左折し、「東名高速道路」の高架下を潜ると直ぐに県道72号に出る。

県道77号に合流し、右へ下る
















県道710号との交差点を左折し、東名高速の高架下をくぐる
















東名高速の高架をくぐると、すぐに県道72号に出る

















▶ 県道72号の交差点を右折し、小田急線の踏切を渡ると川音川に架かる「籠場橋」に出る。 橋を渡ると旧矢倉沢往還の「松田惣領宿」に入る。

県道72号の交差点を右折し、小田急線の踏切を渡る
















籠場橋(川音川)を渡る

















▶ 国道255号の高架下を潜り、県道72号をさらに西へと進むと「新松田駅入口」交差点で左へ折れ、県道711号に入る。 県道711号を南へJR御殿場線の高架を潜ると、小田急線の踏切手前右側に「小田急線・新松田駅」(北口)がある。
 尚、「新松田駅」(北口)前の道の向い側に「JR御殿場線・松田駅」がある。

県道72号「新松田駅入口」交差点を左へ
















県道711号に入り、JR御殿場線・高架下をくぐる
















高架下をぬけると右側に小田急・新松田駅
















小田急・新松田駅/向い側はJR松田駅