2018年11月7日水曜日

山北・大野山/山北つぶらの公園散歩


(コース概要)

 大野山は、西丹沢山塊の南西端にある標高723m程の低山ながら、山頂一帯は牧場になっていて、展望がよいことからハイカーに人気の山である。
 「関東の富士見百景」にも選ばれた山頂からは、富士山や箱根連山、丹沢湖や西丹沢の山々、足柄平野などが眺められ、絶好の展望台となっている。


 JR御殿場線「山北駅」前を左へ商店街を抜け、「山北橋」を渡り、国道246号の「樋口橋・交差点」に出ると、国道沿いに右折し、旧道の「安戸隧道」をくぐった所に「大野山入口」バス停がある。

 大野山へは、ここで国道と分かれ右折、鍛冶屋敷沢を遡り、「東名高速道路」の下をくぐると「都夫良野入口」バス停前で左に「都夫良野」集落への道が分岐している。
 これを左に見ながら分岐を直進し、工場前で右に分かれる坂道(小道)を上って行く。

 「鍛冶屋敷」集落を過ぎ、一登りしたところで「古宿」集落にある「旧共和小学校」(廃校)に到着する。

 「市間」集落との分岐を左へ通り過ぎると、車道の右側に大野山への登山道(地蔵岩ルート入口)が分岐、雑木林の小尾根伝いに登って行く。
 涸沢に設置された小橋を渡ると、やがて大野山山頂の稜線へと続く木段の急登になる。

 草原のなだらかな尾根に立つと作業用の広い牧道(車道)を左へ、「深沢」集落から上がってくる道が左側から合流してくると「一本木・(別名:イヌクビリ)」と呼ばれる峠、さらに直進し坂道を登って行くと程なく大野山山頂に到着。

 大野山山頂からは富士の展望を満喫したところで、牧草地を抜け「JR谷峨(やが)駅」方面へと下って行く。
 途中、ススキの原を下り、雑木林の道に変わった所で東屋のある休憩所で「湯触」から「深沢」方面へ通じる車道を横切り、さらに下って行くと「奥山家(おくやまが)古道」(車道)に出る。

 「奥山家古道」を左へ「都夫良野」方面に向い、「頼朝さくら」を通り過ぎたところで、右側の斜面を「谷峨駅」方面へと下る登山道の分岐がある。 ここで「谷峨駅」方面へ下る登山道と別れ、車道(「奥山家古道」)を直進し、さらに進むと「県立山北つぶらの公園」へ到着する。

 「山北つぶらの公園」から「奥山家道」をさらに「都夫良野・地蔵堂」前を過ぎると、「都夫良野」集落を通り、「都夫良野入口」・分岐へ下って行くと、再びJR御殿場線「山北駅」へと戻るコース。

 約14.3km、約4時間30分ほどの散歩みち。


(コース)

1.JR御殿場線「山北」駅 → (35分/2.5㎞) → 「都夫良野入口」・分岐
 ・ JR御殿場線「山北」駅 → (桜並木) → 樋口橋・交差点 → 安戸隧道 → 「大野山入口」バス停 → 馬頭観音石像群 → 「都夫良野入口」・分岐

2.「都夫良野入口」・分岐 → (30分/1.5㎞) → 旧共和小学校跡
 ・ 「都夫良野入口」・分岐 → 「大野山登山口」 → 鍛冶屋敷 → 古宿 → 旧共和小学校跡

3.旧共和小学校跡 → (65分/2.5㎞) → 大野山山頂
 ・ 旧共和小学校跡 → 「市間」・分岐 → 「地蔵岩コース」入口  → 地蔵尊 → 木段直登 → 「一本木(イヌクビリ)」・分岐 → 大野山山頂

4.大野山山頂 → (70分/3.0㎞) → 山北つぶらの公園
 ・ 大野山山頂 → (JR「谷峨駅」方面) → 「頼朝さくら」 → JR「谷峨駅」方面・分岐(奥山家道コース)→ 「山北つぶらの公園」

5.山北つぶらの公園 → (70分/4.8㎞) → JR御殿場線「山北」駅
 ・ 「山北つぶらの公園」 → (奥山家道コース) → 都夫良野・地蔵堂 → 都夫良野 → 「都夫良野入口」・分岐 → 馬頭観音石造群 → 「大野山入口」バス停 → 安戸隧道 → 樋口橋・交差点 → JR御殿場線「山北」駅


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(所要時間)

・約4時間30分/歩行距離:約14.3km (時間/距離ともに参考程度とする)

(備 考)

・記 録:2018年 10月30日
・アクセス:JR御殿場線「山北」駅 
 

(動 画)


●YouTube : 山北・大野山/山北つぶらの公園散歩https://youtu.be/Fxxqmj6cSdM




●YouTube : 野遊・大野山(山開き) 2018https://youtu.be/K37cpQKLCr0


(山北・大野山/山北つぶらの公園散歩)





山北・大野山/山北つぶらの公園散歩/独案内(2018/10/30)

1.起点・JR御殿場線「山北駅」から「都夫良野入口」・分岐へ


■ JR「山北駅」から「樋口橋・交差点」へ

▶ JR御殿場線・「山北駅」駅前広場を左へ商店街通りに入り、「山北町・商工会館」の角で左折して小道を抜けると、JR御殿場線を見下ろす桜並木の通りに出る。
 春の桜の季節には、毎年のように「山北桜祭り」が行われ、大勢の人々が訪れる。

JR御殿場線「山北駅」前広場を左へ
















「山北駅前商店街」通りに入る
















商店街の左側、「山北町・商工会館」角を左折し、小道を抜ける
















小道を右へ
















JR御殿場線・沿線の桜並木通りに出る
















大野山・道標

















▶ 桜並木の通りを過ぎ、旧国道246号(現・県道76号)に出た所で左へ、歩道寄りの「山北橋・側道橋」(JR陸橋)を渡り、県道76号沿いに国道246号バイパス道の「樋口橋・交差点」に向かう。

「山北橋・側道橋」(JR陸橋)を渡り
















「山北橋(JR陸橋)」・道標を左へ
















県道76号(旧国道246号)「樋口橋」(皆瀬川)を渡る
















県道76号から国道246号・「樋口橋・交差点」に出る

















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■ 「樋口橋・交差点」から「都夫良野入口」・分岐へ

▶ 国道246号バイパス道の「樋口橋・交差点」を右折し、旧道を沼津方面へ向かうと「安戸隧道」(短いトンネル)があり、隧道入口の右横に「川村関所跡」の説明板がある。

● 「川村関所跡」
 山北町教育委員会(平成十年一月)の説明板によると、江戸時代、徳川幕府により、東海道の「箱根関所」のほかに、その脇往還(脇街道)にも「根府川関所」、「仙石原関所」、「矢倉沢関所」、「川村関所」、「谷ケ関所」などの五つの関所が置かれていた。

” 天保年間に編さんされた「新編相模国風土記稿」には、「御関所西方にあり、川村御関所と云、奥山家(おくやまが)及び駿州への往来なり、小田原藩の預る所にして、警衛の士藩頭(ばんかしら)一人、定番(じょうばん)二人、足軽(あしがる)二人を置けり、建置の年代詳(つまびらか)ならず」と記されている。

 この関所への道は、小田原からの甲州道を南足柄市向田(むかいだ)で分かれ、北上して当町の岸から山北に入り関所を越えて共和・清水・三保地区を結ぶ奥山家への道と、途中で分かれて駿州への「ふじみち」として信仰の人々の往来にも供された道である。
 しかし小田原藩領民以外の女性は通行できなかった。なお、通行にあたって村内で扱う山物(薪炭など)に十分一銭という通行料を徴収したことも知られている。 ”
( 説明板を一部引用 )

旧道・「安戸隧道」をくぐり抜け
















旧道・「安戸隧道」入口
















隧道入口、右側にある「川村関所跡・説明板」

















▶ 「安戸隧道」をぬけると、「大野山入口」バス停があり、ここで道は国道と分かれ右折すると坂道を上り、山肌が迫る鍛冶屋敷沢の谷間に沿うようにして少しずつ上流へと遡って行く。

「安戸隧道」出口・「大野山入口」バス停で右折、坂道を上る
















「大野山入口」バス停

















▶ この道は、江戸時代「川村関所」から「奥山家三か村」(玄倉・世附・中川の三か村で、現在その多くが三保ダム建設により丹沢湖に水没)に通じる往還で、古くは「奥山家道(おくやまがみち)」とも呼ばれ、今も道沿いの所々に「馬頭観音」などの石塔が残されている。

奥山家道の馬頭観音
















奥山家道の馬頭観音

















▶  「東名高速道路」の下をくぐると「都夫良野入口」バス停の前で左に「都夫良野(つぶらの)」集落、「県立山北つぶらの公園」への道が分岐しているが、大野山へは、これを左に見ながら分岐を直進する。

「東名高速道路」の下をくぐる
















「県立山北つぶらの公園」・表示版
















「都夫良野入口」バス停前・分岐を直進
















「都夫良野入口」バス停前・分岐


















2.「都夫良野入口」・分岐から旧共和小学校跡へ


■ 「都夫良野入口」・分岐から「鍛冶屋敷」へ

▶ 「都夫良野入口」・分岐で「都夫良野」集落への道を左に見ながら分岐を直進すると、工場の前で右に分かれる坂道(小道)があり、「大野山登山口」の道標が立っている。

「大野山登山口」分岐・右上の坂道(小道)を登って行く
















「大野山登山口」分岐・道標(右、古宿経由の道を行く)
















「鍛冶屋敷」集落を通過
















「鍛冶屋敷」集落を抜ける

















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■ 「鍛冶屋敷」から「旧共和小学校跡」へ

▶ 坂道を登り、「鍛冶屋敷」の集落を過ぎて、再び杉林の坂道を一登りすると「古宿(ふるやど)」の集落である。
 集落の坂道を登り切った所で、左へ「旧共和小学校」(廃校)の広いグランド前に出る。

「古宿」集落への登坂
















「古宿」集落への登坂
















「古宿」集落・登坂
















「古宿」集落・坂道
















集落の坂道を登り切ると、「旧共和小学校跡」へ

















● 旧・共和小学校跡
 児童数の減少により、平成23年3月31日(平成22年度)に閉校。明治7年開校の歴史ある小学校でしたが、現在は地元のNPO法人による地域活動の拠点として活用されているようです。
 (今では、校庭を元気よく走り回る子供たちの声が懐かしく思い出されるが、でも校庭の桜の木は今も健在で、春には見事な花を咲かせて楽しませてくれます。 また、校庭からは大野山山頂と、その左側に少しだけ顔を覗かせた富士の頂を望むことが出来ます。)

旧共和小学校・校庭からの大野山
















校庭前の車道を右へ
















校庭より富士山を望む
















校庭から大野山を望む


















3.旧共和小学校跡から大野山山頂へ


■ 「旧共和小学校跡」から「地蔵岩ルート・登山口」へ

▶ 「旧共和小学校跡」の前を通り過ぎ、途中で「市間」集落への分れ道を左へ分岐すると、程なく林道の右側に、大野山への登山道の入口となる「地蔵岩ルート・登山口」の標識がある。

「旧共和小学校」・校舎
















「旧共和小学校跡」前を通過
















「旧共和小学校跡」前を通過
















「市間」・分岐を左へ
















「市間」分岐の道標・大野山は左へ

















▶ 車道右側の登山道入口には、大野山へのコースを示す標識があり、岩に刻まれた階段状の登山道を雑木林の中へと登って行く。

車道右に「地蔵岩ルート・登山口」がある
















「地蔵岩ルート・登山口」・道標

















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■ 「地蔵岩ルート・登山口」から「大野山山頂」へ

▶ 「地蔵岩ルート」は、地蔵岩から小尾根に沿うように、雑木林と杉の人工林の混在する斜面を登って行く。
 登山道入口の地蔵岩を登ったところにある左上の小尾根には、地蔵尊像と観音像が祀られている。

地蔵像・案内板
















地蔵尊像
















観音像

















▶ 大野山への登山道は、途中に一か所分岐があるものの、ほぼ一本道で、雑木林の尾根沿いの道を登り、小さな涸沢を3か所ほど横切ると、やがて「大野山育成牧場」の牧草地が広がる斜面に出る。

地蔵岩ルート・雑木林の登山道
















地蔵岩ルート・道標
















地蔵岩ルート・涸沢を3か所ほど横切る
















地蔵岩ルート・杉林を抜けると牧草地の斜面に出る

















▶ ここからは、ススキ野原の牧柵に沿ってのびる階段の急登が始まる。
階段は、大野山山頂へと続く稜線まで、標高差約60m程を一気に上る急坂で、途中で「高杉・市間」方面からの登山道が合流してくると、ほどなく稜線に出る。

ススキ野原の斜面の急登
















眼下に足柄平野から箱根の山々が広がる
















「高杉・市間」方面・分岐
















「高杉・市間」方面・分岐(道標)
















階段を登り切ると広々とした稜線に出る

















▶ 視界も開け、広々とした稜線上の牧道(作業用車道)に出た所で左折し、なだらかな坂道を登って行く。

稜線上の牧道(作業用車道)に出る
















牧道(作業用車道)・分岐を左折する
















牧道(作業用車道)・分岐(道標)
















牧道(作業用車道)を「一本木・分岐」へ登って行く

















▶ 左下の「深沢」方面から上ってくる道(車道)が、合流する所が「一本木・分岐(別名:イヌクビリ)」 で、ここを直進し、さらに緩やかな坂道を一登りすると大野山の山頂に到着する。

「一本木・分岐」 を直進し、さらに坂道を上って行く
















「一本木・分岐」で、左下「深沢」方面からの道が合流してくる
















「車止めゲート」の左横を通り抜ける
















大野山・山頂広場

















● 大野山山頂

 大野山は、標高723.1m、「神奈川県立丹沢大山自然公園」に属し、山頂一帯は、「神奈川県立大野山乳牛育成牧場(昭和43年度に完成)」として利用されてきた。
 2016年(平成28年)に県営牧場としては廃止されたが、今後、民間業者により活用される話もあるらしく、再び牛たちの放牧される風景が見られるかもしれない。

 山頂部には牧草地が広がり、360度の展望を楽しむ事ができ、西に富士山や箱根連山、南に足柄平野から相模湾、北から東には丹沢湖(三保ダム)、丹沢山系の山々が眺められ、ハイカーに人気の山でもある。
(毎年・4月29日(昭和の日)には、山頂で「山開き」のイベントが行われ、多くのハイカーが訪れる)

大野山山頂
















大野山山頂
















山頂より富士山方面を望む
















山頂より丹沢湖(三保ダム)方面を望む


















4.大野山山頂から山北つぶらの公園へ


■ 「大野山山頂」から「深沢」・分岐へ

▶ 大野山山頂からは、西側の尾根をJR御殿場線・「谷峨(やが)駅」方面へと下山するが、今回は途中の「頼朝さくら」で「都夫良野」方面へと分れ、「県立・山北つぶらの公園」を経由して、「山北駅」へ戻る。

 山頂からは、左側に延びる牧柵沿いに進むと、「谷峨(やが)駅」方面へと下る登山道の道標があり、道標を左折し、雑木林を少し下るとススキ野原の道へと変わる。

山頂からJR「谷峨(やが)駅」方面へ下山
















牧柵沿いに進み、道標を「谷峨駅」方面へ左折する
















道標を左折する
















「谷峨駅」方面・道標
















雑木林を少し下ると・・・・
















ススキ野原の尾根道へと変わる

















▶ 眼下に酒匂川流域を見下ろすススキ野原の斜面を下り、九十九曲りの道が雑木林に変わった所で、「湯触(ゆぶれ)」方面から「深沢」集落へ至る車道(舗装道路)に出る。

ススキ野原の斜面を下る
















「谷峨駅」方面・道標
















静岡県境の山々と富士遠景
















ススキの尾根道より酒匂川流域を見下ろす
















眼下に「県立・山北つぶらの公園」
















九十九曲りの斜面から雑木林の道へ
















「山北(深沢)」分岐・休憩所から車道へ
















「湯触」方面から「山北(深沢)」へ至る車道(舗装道)を横切る
















「湯触」/「山北(深沢)」分岐・道標

















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■ 「山北(深沢)」・分岐から「頼朝さくら」へ

▶ 車道(舗装道)を横切る様にして、向い側の林の中へと続く登山道を「谷峨駅」方面へ下って行く。

「山北(深沢)」・分岐(車道)を横切る
















「谷峨駅」/「湯触」/「山北(深沢)」分岐・道標
















車道向い側の林の中を「谷峨駅」方面へ下って行く
















下り「谷峨駅」方面・道標

















▶ 登山道から再び舗装された道に出ると、林道跡を横切るようにして坂道を下り、休憩所のある公衆トイレ横を通り過ぎると「都夫良野」から「湯触」方面へと至る車道に出る。

登山道から再び舗装された道に出る
















林道跡・分岐(道標)
















坂道を下る
















公衆トイレ横を通り過ぎ、車道に出る
















車道(奥山家道)を左折し、「頼朝さくら」へ

















▶ 今は立派に舗装され、拡張された道も、古くは「奥山家道(おくやまがみち)」とも呼ばれた古道跡(今は古道の面影はない)で、車道を左折し、少し行くと「頼朝さくら」と呼ばれる桜の古木が、車道を覆う様に枝を延ばしている。

「奥山家道(おくやまがみち)」・左へ
















「奥山家道」・道標

















● 「頼朝さくら」
 江戸時代の「新編相模国風土記稿」によると、古来よりこの辺りは「桜平」と呼ばれ、源頼朝が植えたという伝承があると記されているが、そもそも頼朝がこの地を訪れたと言う記録は無いようで、現在の桜木の推定樹齢は約80年と言われている。

 元樹は、明治14年の台風により倒壊したと伝えられ、現在の樹は、その「ひこばえ」が成長したものと言われている。

「頼朝さくら」
















「頼朝さくら」・説明板

















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■ 「頼朝さくら」・分岐から「山北つぶらの公園」へ

▶ 「頼朝さくら」の先で、右の雑木林を下り、「嵐」集落経由でJR「谷峨駅」に至る登山道が分岐している。 ここで「谷峨駅・コース」(登山道)と別れ、車道を直進し「都夫良野」方面へ向かう。

「谷峨駅」・分岐前を通過、車道を「都夫良野」方面へ
















「谷峨駅」方面・分岐
















「谷峨駅」方面・分岐(道標)

















▶ 「山北つぶらの公園」へは、「谷峨駅」・分岐前を通過し、そのまま車道(「奥山家道」)を「都夫良野」方面へ行く。

かながわの古道50選「奥山家道」・説明板
















「奥山家道」(道は改修され古道の面影はない)

















▶ 途中で「嵐」方面への分岐を左折し、少し上って行くと「山北つぶらの公園」入口の分岐に出る。 分岐を左折し、公園入口の坂道を登って行くと「県立・山北つぶらの公園」である。

「嵐」方面・分岐を左へ
















「嵐」方面・分岐(道標)
















「山北つぶらの公園」入口を左折する
















「山北つぶらの公園」入口の坂道を上る

















● 「県立・山北つぶらの公園」 
 「山北つぶらの公園」は、神奈川県西部の山北町の南西部に位置し、東名高速道路の「都夫良野トンネル」が貫く丘陵地に平成29年3月に開園したばかりの県立の広域都市公園で、現在も公園整備が進められている。

 富士山や大野山、足柄平野の眺望が楽しめ、緑豊かな開放的自然を満喫できることから、最近ではドライブやハイキング、富士山の写真撮影や散策などで訪れる人も多くなってきた。

「山北つぶらの公園」・案内板
















「山北つぶらの公園」・子供広場
















公園より富士展望
















公園より大野山展望


















5.山北つぶらの公園からJR御殿場線「山北駅」へ


■ 「山北つぶらの公園」から「都夫良野入口」・分岐へ

▶ 「山北つぶらの公園」からは、再び公園入口の「奥山家道」(車道)に戻ると、「都夫良野」集落へと向かう。
 「山北つぶらの公園」入口前・分岐で左折し、坂道のカーブを登ったところに「都夫良野・地蔵堂」がある。

「山北つぶらの公園」入口前・分岐を左折
















坂道を登る

















● 「都夫良野・地蔵堂」
 御堂は、山北へ向かう車道沿いの一段高くなったところにあり、「新編相模国風土記稿」には、「都夫良野・地蔵堂」からの眺望図とともに、地蔵堂前より西に富士、南に箱根・猪ノ鼻ヶ嶽(金時山か?)から足柄峠の山々、東に江ノ島、三浦半島から遠く房総を望み、眼下には酒勾川の曲流を眺めることが出来き、言葉に言い尽くせないと記されているが、現在は周囲の樹木も繁茂し、残念ながらその眺望を想像するしかない。

 かつて、「奥山家道」を行き交う人々も、峠越えの山道をここまで登って来たところでほっと一休みし、眼下に広がる眺望に、疲れを癒された事であろう。

「都夫良野・地蔵堂」
















「都夫良野・地蔵堂」・由来

















▶ 地蔵堂を過ぎると、道は緩やかな下りに変わり、ほどなく民家の屋根が見えて来る。 「都夫良野」は、古くは「都夫良野村」と称し、江戸時代の「新編相模国風土記稿」には、民戸27と記されているが、今は眼下に酒匂川の流れを望む山腹に、数軒の民家が残されたように建っている。

「都夫良野」

















▶ 集落の外れにある「都夫良野集会所」を過ぎると、道は少しずつ傾斜を増して下って行く。しばらくして、道を大きく左へカーブしながら下って行くと、東名高速道路が見えて来る
 東名高速道路・下り線の「都夫良野トンネル」入口側の上に架かる陸橋を渡り、右に下って行くと、大野山に向かう道と分かれる「都夫良野入口」バス停の分岐点(丁字路)に出る。

「東名高速道路」横を下る
















「都夫良野入口」バス停の丁字路に出る

















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■ 「都夫良野入口」・分岐から「山北駅」へ

▶ 「都夫良野入口」バス停・分岐(丁字路)を右折し、鍛冶屋敷沢に架かる東名高速道路の巨大な橋脚の下をくぐるようにして、渓流沿いの道を「山北駅」へと下って行く。

「都夫良野入口」バス停・丁字路を左へ下る
















東名高速道路の橋脚の下をくぐる






▶ 坂道を下った所で「大野山入口」バス停に出ると、左へ「安戸隧道」を再びくぐり、国道246号の「樋口橋・交差点」へ向かう。

「大野山入口」バス停への下り坂
















「大野山入口」バス停を左折し、「安戸隧道」をぬける
















国道246号「樋口橋・交差点」

















▶ 「樋口橋・交差点」で左折し、県道76号(旧国道246号)に入ると、右側の歩道を皆瀬川を渡り「山北橋(JR陸橋)」へと向かう。

「樋口橋・交差点」を左折し、県道76号に入る
















県道側「樋口橋」(皆瀬川)を渡る

















▶ 「山北橋(JR陸橋)」を渡る手前で右側の小道に入り、JR御殿場線沿いの桜並木の続く道を「山北駅」方面へと向かうと、「山北駅」の駅裏側・南口の「鉄道公園(SL機関車・D52が保存)」に到着。

「山北橋(JR陸橋)」の手前で右側の小道に入る
















右側の小道に入る
















線路沿いの小道を下る
















線路沿いに桜並木が続く
















JR陸橋の前を横切るように直進
















左の小道を直進
















線路沿いの桜並木を直進
















左下にJR御殿場線と「山北駅」のホームが見えてくる

















● 「鉄道公園」
 毎年3月下旬に行われる「山北桜祭り」の会場にもなっていて、隣接する「山北町健康福祉センター」の建物の中に「さくらの湯(町営入浴施設)」がある。

「鉄道公園」
















「山北町健康福祉センター」
















「JR山北駅」(北口)