2014年5月18日日曜日

七沢から自然ふれあいセンターへ(ポールウォーキング)


(コース概要)

・ 東丹沢七沢観光案内所(「七沢温泉入口」バス停下車)を起点として、七沢集落の奥にある「奥半谷林道」を経由して、「厚木市立自然ふれあいセンター」へと向かい、再び「七沢観光案内所」へと戻ってくるルート。
 前半は、七沢川を広沢寺方面へと遡り、途中で鐘ヶ嶽の麓の里道を、七沢神社(七沢浅間神社)の参道・登山口へと向かう。
 登山口を過ぎると、いよいよ「奥半谷林道」の急坂になる。 林道は約2kmほどと短いが、傾斜もそれなりにきつく、「自然ふれあいセンター」までは展望もほとんどない。 七沢からは、県道64号線沿いの旧道を「七沢温泉入口」バス停へと下っていきます。

 (尚、奥半谷林道は、一般車両の通行禁止となっています。)

 ▽ 所要時間:1時間35分/歩行距離:約6.7km  (時間/距離ともに参考程度とする)

 ▽ コース :観光案内所→(30分/2.2㎞)鐘ヶ嶽バス停↑↓(35分/2.2㎞)ふれあいセンター↓(15分/1.0㎞)七沢バス停↓(15分/1.3㎞)観光案内所
 

■ 起点・東丹沢七沢観光案内所~鐘ヶ嶽バス停


 県道の「七沢温泉入口」バス停をすこし手前に戻ると、厚木市消防・玉川分署のとなりに「東丹沢七沢観光案内所」があり、周辺の観光情報などの収集に便利である。

 ここで、トイレ休憩や準備運動などを済ませ、出発しよう。


厚木消防・玉川分署と観光案内所
県道64号・Y字路を左へ
「観光案内所」から県道を北へ津久井方面へ少し歩いたところで、Y字路となり、県道から左側の道を七沢温泉方面へと入っていく。


七沢リハビリテーション病院入口
ほどなく、左側の丘の上の「七沢リハビリテーション病院」へ向かう道の入口前を通過する。

  入口には、七沢城跡の説明板がある。病院は、かって七沢城があったとされる跡に建てられている。
 室町時代、扇谷上杉氏の大規模な山城(中世の砦のようなもの)があったとされ、周辺には七沢城に関連する地名が残されている。
 扇谷上杉氏一族の衰退とともに、16世紀中頃には廃城になったのではないかと考えられている。




盛楽苑前・分岐を右へ
関東ふれあいの道


 さらに先を進むと、温泉旅館「盛楽苑」の白い塀が見えてくる。 この前で塀沿いに右側の小道に入る。 「関東ふれあいの道」の標識があり、順礼峠方面へと進む。


七沢川・川久保橋を左折

 すぐに七沢川に架かる「川久保橋」に出る。
 橋を渡ったところで左折し、「関東ふれあいの道」と反対の川の上流へと進む。

 途中、雑誌などでも知られるラーメン専門店があり、休日などは行列ができるほどの人気である。






前方に鐘ヶ嶽を望む
道は、七沢川に沿って広沢寺方面へと進み、ほどなく前方に、鐘ヶ嶽が見えてくる。

 鐘ヶ嶽(標高561m)の名は古くから知られ、山名の由来は、釣鐘型をしているから、その昔、龍宮から上げた鐘をこの山に収めたという伝説や、室町時代に七沢城の見張りの山として合図のために鐘が置かれたからとも言われています。
 別名、浅間山とも呼ばれ、山頂直下には、浅間神社があり「木花佐久夜昆売命(このはなさくやびめのみこと)」、「大山祇命(おおやまずみのみこと)」、「誉田別命(ほむだわけのみこと)」の三柱が祀られている。



河鹿の沢バス停前・右折

 広沢寺への途中にある「河鹿の沢」バス停で右折し、白い蔵のある民家のまえの竹林にかこまれた緩やかな坂道を登って行くと、電波塔の立つ丘陵地へとでる。

 道がY字に分岐しているところに、「鐘ヶ嶽(かねがたけ)」バス停がある。

 




■ 鐘ヶ嶽バス停~厚木市自然ふれあいセンター

鐘ヶ嶽バス停
せんげん道・鐘ヶ嶽ハイキングコース
鐘ヶ嶽バス停まえを、V字に左側の浅間道を「鐘ヶ嶽」方面へと下っていく。
二又の分岐のガードレール横にある石製の道標にも、「右 せんげん道 /この方 廣沢寺」とあり、享和元年(1801)の銘が確認できる。

せんげん道/広沢寺道・分岐
せんげん道・道標

 北に道を下ると、コンクリート壁に埋め込まれたように「馬頭観音」が祀られている。
道は、いったん下り、民家を過ぎたあたりから上りに転じると、鐘ヶ嶽(浅間神社)参道入口の鳥居場まえに着く。
 
 左の石段を上り、鳥居をくぐると山頂までは約2kmほどの登山道がつづいている。

鐘ヶ嶽・浅間神社登山口の鳥居場












 「鳥居場」まえを通過し、急な坂をいっきに上ると、林道入口のゲートがある。


林道入口・ゲート
電気柵ゲート・注意事項
車両通行止め用のゲートの先に、シカ除けの電気柵が設置されていて、扉を開け中に入るとしっかりと扉をしめる。 東丹沢・七沢周辺でも近年、シカやいのしし、野ザルなど、野生動物による農業被害が深刻になっているため、各所に電気柵が設置されている。
 
(登山などで山に入る場合は、注意事項に従いルールを守って行動する必要がある。)


奥半谷林道
切通し(ルート最高地点)
「奥半谷林道」は、約2kmほどの距離で、前半の切通しまではひたすら上り、切通しの峠を過ぎれば「自然ふれあいセンター」までは、いっきに下って行く。 尚、林にかこまれた林道からの展望は、ほとんどない。

林道出口・ゲート
野外活動施設

体育館
厚木市自然ふれあいセンター

 「七沢自然ふれあいセンター」は、厚木市立の宿泊施設を備えた生涯学習活動施設。
1987年に、「七沢自然教室」として開設、2005年に「七沢自然ふれあいセンター」に改称された。
 山林に囲まれた自然環境豊かな場所にあり、その自然環境やセンター内の施設を活用して自然観察、ウォークラリー、野外炊事、キャンプファイヤー、工芸品作成、天体観測、スポーツ、研修などを行うことが出来るとうたっている。

 従来は10人以上の団体での利用が前提で、市内の小中学生が主な対象であったが、10人未満の家族やグループでの利用も可能となったようである。(厚木市立小中学校の児童・生徒の学校教育活動を優先とし、市民等の生涯学習活動などでも利用可能。いずれも、厚木市への事前申し込みが必要)


■ 厚木市自然ふれあいセンター~七沢バス停

かぶと湯温泉・分岐
七沢バス停・旧道
「自然ふれあいセンター」からは、七沢へと下って行きます。

 途中で、かぶと湯温泉への分岐点を通過、大正12年の関東大震災の際に、かぶとの形をした岩のふもとから湧き出したという、今も変わらず自然湧出のひなびた一軒宿です。

 ほどなく、県道64号線を横断し、直進すると旧県道の「七沢」バス停へ到着。
(県道を横断するときは、交通量が多いいので、くれぐれも車には注意が必要。)


■ 七沢バス停~東丹沢七沢観光案内所

県道「広沢寺温泉入口」バス停付近
県道左側の旧道を歩く
七沢バス停を過ぎ、旧道をさらに下って行く。
旧道を下りきったところ、七沢川の中沢橋手前で、再び県道64号に出ると、ゴールも間近である。

県道沿いの歩道を観光案内所へ
「七沢温泉入口」バス停
七沢温泉への分岐となるY字路で、ゆるやかに左にカーブすると、ゴールの「七沢温泉入口」バス停に到着、県道の向かい側が「観光案内所」である。



(コース図) 「七沢観光案内所」から「奥半谷林道」経由で自然ふれあいセンターへ


(補足案内)
・ 本ルートには、一般道をあるくところも多くあるため、歩行の際には自動車等の車両はもとより、歩行者にも十分注意してください。 特に他の歩行者とすれ違う際には、邪魔にならないようにし、ポール等の扱いには十分注意しましょう。

 七沢温泉周辺には、日帰り入浴のみでも可能な旅館や、日帰り入浴専用の施設もあります。