コウヤボウキ
コウヤボウキ |
コウヤボウキ(高野箒)
(分 類)
キク科 コウヤボウキ属
(分 布)
山林の比較的日当たりのよい、乾燥した雑木林や林縁によく見られる落葉小低木。
花期は、9 - 10 月頃で、小さな白い房状の花をさかせる。
花名の由来は、冬になると葉が落ち、細い枝だけになることから、古くより和歌山県の高野山では、枝を束ねて箒(ほうき)の材料として使われていたからとも言われる。
また、奈良時代の新年(正月)の宮中行事において、初子(はつね)の日に天皇が田を耕し、皇后が蚕室を掃き浄め、その年の豊穣を願う儀式が行われていて、このときにコウヤボウキの枝を束ね、宝玉の飾りを付けた「玉箒(たまばはき)」と呼ばれた儀式用具が使われた。
「始春(はつはる)の 初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき) 手にとるからにゆらぐ玉の緒」
(万葉集 大伴家持)
玉箒(たまばはき)=コウヤボウキで作られた宮中・儀式用の手箒のこと。
コウヤボウキ (2015/10/24) |
厚木市・(県立)七沢森林公園
(撮影日)
2015.10.24
(開花情報)
コウヤボウキの蕾 (2015/10/24) |
コウヤボウキ (2015/10/24) |
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